ポータブル電源とは、基本的に、電気を「貯めて」「運んで」「使う」アイテムです。
そんな便利なアイテムを使うためには、まず基本的な知識が必要です。
「何が、どれくらい使えるの?」
「充電方法ってどんな種類があるの?」
「そもそも安全なの?」
ここでは、こういった最初に知っておくべき、基本的な内容をまとめています。
充電容量と定格出力
まずは定格出力と、充電容量が基本になります。
「何を、どれくらい使えるのか?」
これを、電化製品の定格出力と、使える時間で表されています。
消費電力とは何か?
定格出力は、想定される電力であって、実際に消費される電力は、消費電力といいます。
この消費電力は、電化製品のに必要な電力(パワー)となります。
ポイント
消費電力 W(ワット)= 電圧(V) × 消費電流(A)
充電容量とは何か?
消費電力をどれくらいの時間使ったのかが、消費電力量になります。
この時間の単位は1時間が基準になります。
そして、消費電力量の使える電気を貯めているのが充電容量となります。
ポイント
単位は「Wh」(ワットアワー)となります。
hはhourで、1時間(60分)のことになります。
消費電力:200W 3分間使用の場合
200W × 3分 / 60分 = 10wh
10Whの電力量を使用したことになります。
なので、大きい消費電力でも使用時間が短いのであれば、それほど充電容量を消費しないということになります。
「mAhの単位」を解説
電力量は、Wh以外にも、mAhで表すこともあります。
Whとの違いは、電圧の要素がありません。
なので、リチウム電池の電圧となる3.6Vを掛けると電力量になります。
単位の、mAh(ミリアンペアアワー) は、1Aの1000分の1の単位となります。
ポイント
mAh × 3.6V ÷ 1000 = ○○Wh
これで、Whの単位に変換することができます。
充電方法の種類
次は、ポータブル電源を充電する方法になります。
家庭などのAC充電ができない場所で使用する場面が多いので、そういった場所でも対応できるような充電方法もあります。
最近では、充電時間の短縮を図るために、組み合わせた「デュアル充電」ができる製品もあります。
その場合、充電時間が大幅に短縮されます。
AC充電「AC入力」
家庭用のACコンセントからポータブル電源に充電する方法となります。
ポータブル電源に、直接AC接続する場合と、ACアダプターで接続する方法があります。
ACアダプター接続
この接続はACアダプターでACをDCに変換して、ポータブル電源のDCジャックに入力しています。
なのでポータブル電源からみれば「DC入力」になります。

ACケーブル接続
AC電源をポータブル電源に直接接続する方法となります。
これは、ポータブル電源の中でDCに変換しているので、ACアダプターとは違い大電流を流すことができます。
なので、充電速度を速くすることができます。
EcoFlow(エコフロー) のポータブ電源の入力はこの方式となっています。
シガーソケット充電「DC入力」
車についているシガーソケットから電力を供給して充電する方法になります。
エンジンをかけている状態でないと利用できませんが、車で移動しているうちにポータブル電源の充電ができまるので、車中泊やキャンプなどで活用します。
DCジャックでの入力となる場合が多く、変換ケーブルが同梱されています。
ソーラーパネル充電(PV充電)
ソーラーパネルを、ポータブル電源に接続して充電する方法になります。
ポータブル電源側では、DCジャックに接続する場合と、PV充電専用となっている場合があります。
DCジャックの場合は、シガー充電と同様で変換ケーブルが同梱されています。
PV専用形状の場合も、同様に変換ケーブルが必要になります。
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| DCプラグ | XT60 | アンダーソン |
PV入力端子としてDCでの大電流に対応しているのが特徴となります。
コネクタ形状についてはこちらの記事にまとめています ↓↓↓
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USB充電(USB Type-C)
出力、入力両方の用途で使用できる「USB Type-C」方式の充電となります。
PD規格なら、100Wクラスの充電が可能です
PDとQCの違いについては、こちらの記事でもまとめています ↓↓↓
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EV充電
EV充電のコネクタを使用した充電方式となります。
自宅のEV充電器や、EV充電ステーションでの、大電流充電が可能となります。
出力の種類
ポータブル電源の出力形状も複数準備されています。
AC出力が使えるので、AC家電をどこでも使うことができるようになります。
ただし、定格出力の大きな製品は出力が対応していない場合があります。
なので流せる電流や電力の上限値には注意が必要です。
AC出力
一般的な家庭用コンセントの形状となります。
電化製品などを接続することはできますが、消費電流などには注意が必要です。
USB出力
今では、ACコンセントよりこちらの方がニーズが多いのではないでしょうか。
USBーA、USB-Cの形状があります。
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| USB-A | USB-C |
シガーソケット出力
シガーソケット出力はUSB出力よりも電流が多く流せることが特徴です。
電流が多く流せるということは、出力の高いものが使えるということになります。
USB-C形状の場合は、電流によってはUSB-Cの方が出力が高くなります。
ワイヤレス出力
ポータブル電源の天板などに設置されています。
USB充電を他の製品に使用することができるので、使い勝手が良くなります。
また、スマホなどのを置きやすい場所で充電ができるという効果的な充電ができます。
機能の解説
ポータブル電源の活用の幅を広げてくれる機能があります。
防災としては勿論のこと、日常的にも使えるようにするための電気のニーズを、機能でカバーしています。
パススルー機能
この機能は、ポータブル電源を充電しながら、本体の出力を使用することができます。
パススルー機能がないポータブル電源は、充電中に出力を使用することができません。
この機能は便利ではありますが、電池に負荷をかけてしまうことになるので、バッテリーを劣化させる要因として、メーカーは推奨していません。
UPS機能
ACコンセントからの電気をポータブル電源の中を経由して出力側へ送ります。
停電を検知(入力が停止)すると、バッテリー本体から電気を出力します。
ただし、バッテリー側へ切り替わるときに、瞬間的に電気が切れますので、データサーバーやワークステーションのようなシステムには、完全なUPS機能(無停電)を有する製品が推奨されます。
EcoFlow(エコフロー)の製品では「EPS機能」となっているのがこれに該当します。
電力リフト・電力ブースト機能
「電力ブースト」と「電力リフト」は名前は違いますが機能は同じです。
これは、ポータブル電源の最大出力を超えた製品を使用する場面で機能します。
仕組みとしては出力電力の高い製品の出力を許容電力内におさせて(電圧を低くして)使用できるようにする機能です。
本来、この機能がないと、過負荷保護として出力電力は停止されます。
なので、高出力の製品を、出力電力を気にせず使うことができるようになります。
ですが、パワーを制限して使える(出力を停止させない)ようにするため、ドライヤーなら風量が下がり、電気ケトルなら沸騰するまでの時間が長くなることになります。
そもそも短時間しか使わない程度なのであれば、消費電力量もそれほど多くなりません。
なので、小中型のポータブル電源でありながら、高出力製品が使えるという場面で重宝されます。
電力リフト機能は「BLUETTI JAPAN」の製品での機能名となります。
EcoFlow(エコフロー)では「X-Boost」が機能名称となります。
BMS機能
BMSは、バッテリー・マネジメント・システムのことになります。
ポータブル電源のバッテリーを保護するために、設計されたシステムのことです。
専門的な知識がない人が間違った使い方をしても、システムを自動停止するなどの保護機能が動作するので、安心してポータブル電源を使えるように監視制御されます。
保護機能には、過電圧保護、過負荷保護、過熱保護、短絡保護、低温保護、低電圧保護、過電流保護などがあります。
MMPT機能
MMPTは、マキシマム・パワー・ポイント・トラッキングのことになります。
ポータブル電源とソーラーパネルを接続したときに、ソーラーパネルの発電を効果的に管理して、ポータブル電源の充電を最大化させます。
なので、充電時間の短縮や、発電効率の向上を得ることができます。
ソーラーパネルの接続も検討されている方には、必須の機能となります。
ジャンプスターター機能
ジャンプスターターとは、車のバッテリー上がりで使う機能となります。
車のバッテリー上がりなどでは、一般的に、救援用の車両から電気を給電してもらうことで、エンジンの始動に必要な電気を補います。
そして、そのエンジンの始動に必要な電気は、基本的に大電流が必要になります。
ですが、先ほどのBMS機能によってポータブル電源を大電流(過電流)から保護しようする機能が優先されるので、例外的に大電流を流せる機能として、ジャンプスターター機能が存在します。
車などにポータブル電源を常備するのであれば、こういった機能もメリットとなります。
デュアル急速充電
ポータブル電源にACアダプターを2台接続(デュアル)して充電することです。
これにより、充電時間の短縮が可能となります。
そもそも、ACアダプター1台で、2台分くらいの充電ができるようにすればいいのでは?と、思われる方もいるのかもしれません。
ですが、それだと電流が大きくなりすぎるので、ACアダプターは大きくなり、ケーブルも太くなってしまうのです。
また、充電のタイプを、ACアダプターとソーラーパネル、ACアダプターとシガー充電など複数の充電に対応している製品もあります。
遠隔操作機能
遠隔操作機能とは、アプリにより遠隔操作が可能となる機能となります。
出力の停止、充電容量の現在量などをアプリで確認できます。
インターネットと接続することで遠く離れた場所からリアルタイムで操作することも可能となる製品もあります。
EcoFlow(エコフロー)のアプリは、IOTモードとしてネットワーク機能があります。
なので、ポータブル電源をネットワーク接続したあとでは、いつでもどこでもアプリを使用してポータブル電源を監視と制御が可能です。
インターネット接続ならモバイルWiFiルーターが相性抜群です ↓↓↓
ソーラーパネルとの互換性
ポータブル電源にソーラーパネルを接続するには、PV入力(DC入力)の確認が必要です。
ソーラーパネルの解放電圧、短絡電流、定格出力より、ポータブル電源の方が大きい値である必要あります。
ポイント
電圧(V)・電流(A)・出力(W)
ポータブル電源 > ソーラーパネル
接続の注意点はこちらでも詳しく解説しています。 ↓↓↓
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ソーラーパネルをポータブル電源に接続するための注意点
ソーラーパネルの接続コネクタの形状を解説します。また、他メーカーのパネルとの互換性など、接続に関する注意点も解説します。
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ポータブル電源の製品傾向
数年前のポータブル電源は正弦波といってAC電源の出力が不安定な製品も多かったようです。
また、リチウムイオンでの発火トラブルなど安全面での不安も問題視されていました。
ですがそういった課題をクリアして、今現在でも進化し続けています。
近年では、リン酸鉄リチウムの登場で安全面と寿命とされるサイクル回数も5倍程度まで伸びてきています。
拡張性能など大容量化でかつ、急速充電も可能となってきています。
ポータブル電源でオフグリッドな生活が可能な時代となってきているのです。
ポータブル電源の基礎理解の次は、「失敗しない選び方」をどうぞ ↓↓↓
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【徹底解説】失敗しないポータブル電源の選び方とは?
ポータブル電源をある予算の中で購入検討するための検討材料として、価格帯別でのおすすめポータブル電源を紹介しています。
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